トリクロロイソシアヌル酸(顆粒)

組成、成分情報

単一製品・混合物の区別 単一製品
化学名(又は一般名) 1.3.5-トリクロロイソシアヌル酸
別名 塩素化イソシアヌル酸、シムクロセン(Symclosene)
トリクロロイソシアヌル酸(Tricholoroisocyanuric acid)
1.3.5トリクロロ1.3.5 トリアジナン2.4.6 トリオン
(1,3,5-Trichloro-1,3,5-triazinane-2,4,6-trione)
成分及び含有量 含有量100%
分子式 C3Cl3N3O3
化学特性
(化学式又は構造式)

物理的及び化学的性質

物理的状態

形状 顆粒状
白色
臭い 塩素に似た臭い

物理的状態が変化する特定の温度/温度範囲

分解温度 249~251℃
融点・凝固点 248℃ : Chapman (2008)
溶解度(水) 約 1g/100g (25℃)
pH(1%水溶液) 2.5~3.3
その他 腐食性は塩素ガスとほぼ同等

安定性及び反応性

安定性

安定性 乾燥状態では安定であるが、湿潤状態や水に溶解すれば、次亜塩素酸を発生する。

反応性

加熱・燃焼 危険性あり
分解して塩素、一酸化炭素、三塩化窒素等の有毒ガスを発生する。
危険性あり
加水分解して次亜塩素酸を発生する。少量の水と反応すると反応熱が蓄積され、火災や毒性ガス発生の危険性がある。
空気 危険性なし
混触等 危険性あり
酸、アルカリ、還元性物質、油脂、その他の酸化剤(さらし粉、次亜塩素酸ソーダ)等と混合すると分解して、塩素、一酸化炭素、三塩化窒素等の有毒ガスを発生する。
三塩化窒素の濃度が高くなると爆発するおそれがある。
避けるべき条件 他物質との混合接触及び高温多湿
危険有害な分解生成物 塩素、一酸化炭素、三塩化窒素 等
混触危険物質 可燃性物質や還元性物質。アンモニア、アンモニウム塩やアミン類、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)

取扱い及び保管上の注意

取扱い

技術的対策 ガスの発散をできるだけ抑え、保護メガネ、ゴム手袋、防塵マスク等の保護具を着用する。
局所排気装置を設置する。
注意事項 容器は丁寧に取り扱い、飛散したもの、または廃液は専用容器に回収しておく。
安全取扱い注意事項 火気、熱、アルカリ、有機溶剤、還元性物質、その他の可燃性物質との接触をさける。
高度さらし粉、アンモニア及びその塩類との接触は爆発のおそれがある。

保管

適切な保管条件 「安全取扱い注意事項」に記載のものと隔離して、冷乾燥場所に密封して保管する。窒素ガス下での保管が望ましい。
安全な容器包装材料 ポリ容器、ガラス、陶器 等(金属類は腐食する)
EUリスク警句(R) 8-22-31-36/37
EU安全勧告(S) (2-)8-26-41

※安全データシートより抜粋