トリクロロイソシアヌル酸への切り替え
殺菌・消毒剤の用途として、私たちの身の回りでは公共施設(プールなど)や家庭用品があります。昨今の伝染病の流行にともない、衛生管理の意識は非常に高まっております。
私たちは、より安全性がありメリットのあるトリクロロイソシアヌル酸(TCCA)の供給に力を入れており、現状における汎用品の次亜塩素酸ソーダとの比較を以下の表にまとめてみました。
次亜塩素酸ソーダ | トリクロロイソシアヌル酸 (TCCA) |
|
---|---|---|
有効塩素 | 約12% | 約90% |
外観 | 淡緑黄色 | 白色 |
形状 | 液体 | 顆粒 |
コスト | 1 | 1/22.5 |
特徴/殺菌力 | 残留塩素により強い殺菌力を有する | 残留塩素により非常に強い殺菌力を有する |
溶解性 | 液体のため可溶 | 完全に水に溶解する |
持続力 | 紫外線による残留塩素の分解消費量が大 | 紫外線による残留塩素の分解消費量が非常に少 |
貯蔵 | 揮発性が高いため長期保存は不適 | 冷暗所保管で長期間の保存が可能 |
考察
上記の比較表から判断しトリクロロイソシアヌル酸(TCCA)の方が有効塩素を有し、長期間安定した保管が可能である。また、コストメリットのある商品と判断できる。
近年、アジアの各国も経済発展にともないより高い生活水準となりつつあります。
それにともない今まで発生しなかった新種のウイルスや疫病等が流行するようになり、衛生管理についての意識は高まりつつあります。
このような状況の中で安全性がありメリットのあるトリクロロイソシアヌル酸(TCCA)の普及が期待できると思われます。
トリクロロイソシアヌル酸の特徴
- 有効塩素
次亜塩素酸ソーダ 12% トリクロロイソシアヌル酸 90% 次亜塩素酸ソーダは不安定のため、経時変化が激しい。
対してトリクロロイソシアヌル酸(TCCA)は1年間通常保管しても有効塩素は低下が少ない。 - 使用時には、次亜塩素酸ソーダに比べて、紫外線による残留塩素の分解消費量が少なく消毒効果が持続する。
- トリクロロイソシアヌル酸(TCCA)は固形剤のため、液体の次亜塩素酸ソーダに比べて作業時に薬剤の飛散が少ない。
特長まとめ
- 有効塩素…約90%
- 色/形状…白色/顆粒
- 殺菌力…残留塩素により非常に強い殺菌力を有する
- 溶解性…完全に水に溶解する
- 持続力…紫外線による残留塩素の分解消費量が非常に少ない
- 貯蔵…冷暗所保管での長期保存が可能
使用例
- 水道水の処理
- 漂白剤
- プールの水質管理
- 浄化槽の維持管理
- 下水道水処理
- 養殖池
- 食品関係
- 各種工業薬品
※日常生活の様々な場面でご使用いただけます。
※次亜塩素酸ソーダと比較してメリットが多いので、